第11回 仕事について

今回は「仕事」についてお伺いしました（回答者数：176）。

現在、半数以上の方が仕事をされていて、今後、仕事につくことを希望されている方も3割という結果で、たくさんの方が仕事に向けて頑張っていることがわかりました（Q1）。現在の仕事では「パート・アルバイト」がもっとも多く、次いで「正社員」や「就労訓練中」でした（Q1-1）。
また、半数以上の方が週5日以上、1日に6時間以上働いていらっしゃいます。
仕事の満足度については、全体のおよそ8割が仕事に「満足している」「少し不満があるが、我慢できる」と回答しています（Q1-2,3,4）。

仕事探しでは皆さん「地域障害者職業センター」のサービスを活用されているほか、半数の方は「ハローワーク」も利用されています（Q2）。現在、「仕事をしている」、「今後仕事をしたい」と回答された方のうち、半数以上は一般雇用枠での仕事を希望されていますが、そのうちの約半数は「職場に病気のことを伝える」と回答しており、障害者枠での雇用を希望する方と合わせると、7割の方が職場に病気のことを伝えるという結果になりました（Q3）。

仕事をする上で治療薬に希望することとして、皆さんが選んだのは「眠くならない」で、治療薬で引き起こされる眠気は皆さん共通の「悩みの種」になっていることがうかがわれます。「服薬回数が少ない」、「毎日薬を飲まなくてもいい（注射剤など）」と、服薬によって活動が妨げられることを心配する声も多く聞かれました（Q4）。ほかにも「頭がぼーっとしない」、「体重が増えない」、「思考力が落ちない」という回答が寄せられました。

仕事をする上で「気をつけていること」「気をつけたほうがいいと思うこと」については、皆さん「薬をきちんと飲み続けること」と回答され、次いで「規則正しい生活を送ること」、「健康的な食事をすること」、「無理しすぎないこと」という回答が寄せられました。仕事をする上で、症状の悪化や再発を防ぐことがいかに重要か、皆さんよくご存知のようですが、仕事が忙しくなると、なかなかこれらを守っていくのが難しい時もあると思います。仕事を長く続けるためにも、困ったことがあれば職場の上司、主治医や病院・地域のスタッフに遠慮せず相談するようにしましょう。