第7回 主治医とちゃんと話してる？

今回は皆さんの主治医とのコミュニケーションの状況について伺いました（回答者数：85名）。

あなたが主治医に特に相談したいと思っていることについては、「自分の夢や将来のこと」が25%、「病気がこれからどうなるか」20%、「病気の症状やその対処法」、「生活上の困りごと」がそれぞれ19%と皆さん、何かしら主治医に相談したいことをお持ちのようです（Q1）。そこで、実際にそのことをどのくらい主治医に伝えられていますか、と質問したところ、「ほとんど相談できている」11%、「だいたい相談できている」22%と主治医に比較的話しができている人は全体の約1/3で、「半分くらい相談できている」29%、「あまり相談できていない」21%、「ほとんど相談できていない」16%と、2/3の方が、相談したいが主治医に相談できていないという回答でした（Q2）。

医師に話したいことをうまく伝えられるような工夫は、約半数の方がされていました（Q3）。実際に行っている工夫で多かったものは、聞きたいこと・伝えたいことをメモして持っていく（25/40人）、メモはしなくても、診察にのぞむ前に聞きたい情報を整理しておく(9/40人)でした（Q4）。

ご自身と医師とのコミュニケーションについては、40%の方が「よい」または「非常によい」と高い評価をされていますが、「あまりよくない」または「よくない」と評価の低い方約20%を含めて、改善の余地のある方が60%でした（Q5）。

コミュニケーションをよくするために医師に期待することについては、「もっと診察時間を長くして欲しい」「話しやすい雰囲気を作って欲しい」「もっと説明して欲しい」「自分の気持ちや選択を尊重して欲しい」の5つが30%を超える回答となりました（Q6）。

1回の診察時間は、「5分未満」「5～10分未満」をあわせると、全体の3/4の方が10分未満でした（Q7-3）。診察時間には、予約制かどうか、症状が安定しているか、なども関係すると思われますが、その短い診察時間の中でも、病気や症状のこと、将来のこと、生活で困っていることなど、先生と話したいと思っている事柄については、効率よく伝えられるよう工夫してみましょう。主治医としても、皆さんからの情報は治療を進めるうえで大変参考になりますので、是非お願いします。