回復を促す家族の接し方
病気の段階ごとに対応のポイントをまとめましたので、参考になさってみてください。
統合失調症の回復のためには、ご家族の協力が大きな助けになります。 病気を発症された当初は、ご家族も動揺したり混乱されることがあると思いますが、そんな皆様のために、病気の段階ごとに対応のポイントをまとめましたので、参考になさってみてください。
監修:白石弘巳 先生
埼玉県済生会なでしこメンタルクリニック院長
東洋大学名誉教授
参考ページ:家族の支援ガイド 5.家族の対応ABCはこちら
4.再発を見逃さない
統合失調症は再発しやすい病気です
発病初期の5 ~ 10年間は特に再発のリスクが高い傾向にあります。再発を繰り返すと症状が重くなり、回復も困難になっていきます。再発の兆候(サイン)は人それぞれ違いますが、再発するときはいつも同じパターンで始まることが多いといわれています。よくあるパターンとしては、「眠れなくなる」「イライラがひどくなる」「音に敏感になる」などがあげられます。こうした「いつもと違う」様子が現れたら再発の可能性を疑って、すぐに受診させるようにしましょう。再発初期であれば薬の調整や生活上のアドバイスで入院せずに切り抜けられることもあります。ご家族や周りの方のサポートは再発防止の大きな力となります。
家族がわかる再発のサイン(例)
1.
眠れない日が続くようになる
2.
イライラしている
3.
音に敏感になる
4.
食欲が落ちている
5.
焦りや不安の訴えが多くなる
6.
発病時の体験を昨日のことように語るようになる
7.
そわそわして、落ち着きがなくなる
8.
ぼーっと考え込んだりする
9.
被害的で、疑い深くなる
10.
急に行動的になり、周囲の意見に耳を貸さなくなる
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