初めての介護では
医療・介護関係者との付き合いにも戸惑うばかり。

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それについての声がご覧いただけます。

医療・介護の悩み

認知症の介護は、家族だけで抱えられるものではありません。できるだけ早い時期から医療や介護の専門職とつながり、サービスを上手に活用しながら無理のない介護をしていくことが大切です。
専門職の人たちは、皆さんの力になりたいと思っています。そのためには介護する方も遠慮しないで困りごとや気持ちを伝えることが大切です。言わないとわかってはもらえません。伝えるコツは、「苦情を言わないで、要望を伝える」です。同じ困りごとも言い方一つで違ってきます。

医療・医師との関わり

医療・医師との関わり

いつもと違うので病院に行こうと言っても、「私はどこも悪くない」と受診できなくて困っています。どうやって連れていったらいいのでしょう

医療・医師との関わり

私はかかりつけ医の先生に相談して紹介状を書いてもらいました。先生から本人に上手に言ってくれたので、何とか受診できました

医療・医師との関わり

診察時間が短くて聞きたいことも話せないし、本人も一緒なのでいろいろ言えないでいます。今は、夜何度も起こされ寝られないのでクタクタです

医療・医師との関わり

私は、困りごとや本人の変化をメモして受け付けで渡すようにしています。必要な時は別々に話を聞いていただけるようお願いしています。

家族にとって良い医師とは、まず「話しやすい医師」です。
認知症の診断や診療には、家族からの情報がとても重要です。受診の際には、普段の様子や困りごと、聞きたいことを簡単にメモして渡しましょう。
受診を嫌がる場合も、医師のもとに行ければまずは診察を受けられることが多いです。どうしても受診できない場合は、自治体の「初期集中支援チーム」に相談してみましょう。また、専門医にこだわる家族も多いですが、認知症が進んできた時には、長年の様子がわかっているかかりつけ医の存在が大切です。

初期集中支援チーム:認知症の方や家族を、医師や看護師などの専門チームが早期から支援する仕組みです。お住まいの地域包括支援センターに問い合わせると案内してもらえます。

介護認定について

介護認定について

この前、初めて認定調査を受けたんだけど、調査員の前ではえらいしっかりしていてビックリだったよ。こんなんじゃ介護度出ないかも

介護認定について

うちもそう。他人の前ではしっかりするんですよね。調査員とかかりつけ医に、普段の様子をメモして渡すようにしています

介護認定について

うちの父は今デイサービスを週3日利用しているんですが、この前の調査で要介護2だったのが、要介護1に下がってしまい、納得がいきません

介護認定について

でも、サービス利用が週3日のデイだけだったら、要介護1でも限度額をオーバーしないで使えるので、逆に安くなるからいいんじゃないの

介護保険の認定調査では、日常生活で介護の手間がどれだけかかるのかを調べます。介護度はその介護の量をもとに決めますので、「トイレにひとりで行けるけれど、後で掃除が必要」「外へ出て行かないように常に気をつけている」など、こまごまとしたお世話や日常の困りごとを正確に伝えることが大切です。
ご本人の前で話すと機嫌を損ねてしまうことがあるので、気づいたことをメモして渡すとよいでしょう。併せて介護する方の体調や、仕事と介護の両立など、家族の状況も伝えましょう。認知症の方は他人の前ではしっかりされることも多いので、日常の様子がわかる人が同席することが大切です。

ケアマネジャーとの関わり

ケアマネジャーとの関わり

ケアマネさんに、「何でも相談してくださいね」と、言われたけど、どんなことを相談したらいいのかわかりません。忙しそうで話しづらいし

ケアマネジャーとの関わり

普段の様子を話せばいいですよ。うちのケアマネさんは使えるサービスや借りられる手すりなどを提案してくれました。お金のことも伝えています

ケアマネジャーとの関わり

ケアマネさん毎月1回、30分くらいは話していかれます。夫のことだけでなく自分の体調のことなども話していますので気遣ってくれます

ケアマネジャーとの関わり

ケアマネさんが変わったら、全然動いてくれない人でイライラしましたが、こちらから要望を伝えるようにしたら、少し変わってこられました

ケアマネジャーは、要介護1以上になると毎月の訪問が義務づけられています。
ケアマネジャーはどのくらい滞在しますか?「玄関先で印鑑だけ、5分か10分くらいかな…」そんなケースもありますが、それではご本人の様子も家族の困りごとも伝える時間がありません。忙しそうだからと遠慮していると、家族は困っていないと思われてしまいます。
ケアマネジャーも役に立ちたいと思っていますので、認知症の方のこと・自分のこと・介護保険のこと、何でも相談してください。家族の苦労が伝わると、より親身になってもらえます。話しにくいと思っていたケアマネジャーが意外と頼りになる人だったりします。

介護サービスの利用

介護サービスの利用

「なんでおれがあんなとこ行かなきゃいけない!」と父がデイサービスを嫌がるんです。母も疲れているので、なんとか行ってほしいけど

介護サービスの利用

うちも嫌がります。毎日ゴロゴロして寝てばかりいるので認知症が進まないか心配です。どうやったらデイサービスに行ってくれるのかしら

介護サービスの利用

デイサービスに、「お手伝いをやらせてください」とお願いしています。「助かります」と頼りにされるのが嬉しいみたいで嫌がらなくなりました

介護サービスの利用

うちも最初は嫌がってたけど、週1回から週3回に増やしたら、慣れてきたのか楽しんで出かけるようになりました。回数が多い方がいいですよ

認知症の進行を緩やかにするために、デイサービスの存在はとても大きいものです。ですが、多くの認知症の方が最初は「デイサービスなんて嫌だ」と言います。家族もその言葉を真に受けてしまい、利用に踏み出すまでに時間がかかってしまいます。ですが、いざ行ってみると楽しく過ごされる方も多いものです。
「嫌だ」と言われてすぐにあきらめないことが大切です。週1回よりも、最初から週に2、3回と多いほうが早く馴染めることがあります。デイサービスにも相性がありますので、あまりにも馴染めない場合は、ほかの所を探してみましょう。
ご本人と家族が離れる時間を持つことはお互いにとって大切なことです。早くからの利用をお勧めします。

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