お薬について
治療に使われているお薬についての簡単な解説です。
すぐに主治医に相談すべき副作用
SSRIやSNRI、NaSSAをはじめとする新規抗うつ薬は三環系・四環系抗うつ薬に比べて副作用が少ない薬ですが、急な増量や減量、あるいは中断によって、下記のような重大な副作用が起きる可能性があります。主治医の指s示に従って正しく薬を飲み、副作用が疑われる症状に気づいたら、すぐに主治医や薬剤師に連絡して指示に従いましょう。
副作用 | 出現時期 | 症状 |
---|---|---|
セロトニン症候群 | 薬の飲みはじめ 増量時 |
精神症状(不安、混乱する、イライラする、興奮する、動き回るなど) 錐体外路症状(手足が勝手に動く、震える、体が固くなるなど) 自律神経症状(発汗、発熱、下痢、脈が速くなるなど) |
賦活症候群 (アクチベーションシンドローム) |
薬の飲みはじめ 増量時 |
不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア(じっとしていられない)、精神運動不穏(精神的に不安 定)、軽躁、躁病 |
中断症候群 (中止後症状) |
薬の急な減量 中断時 |
ふらつき、めまい、頭痛、不安、嘔気・嘔吐、不眠など |