【職場復帰を目指す】
職場におけるメンタルヘルスケア
-事業者・上司の方へ-

働く人の約6割が仕事で強いストレスや不安を感じているといわれ、メンタルヘルス上の理由で連続1カ月以上休業または退職した方のいる事業所は8.1%※にのぼります。過度のストレスは働く人のメンタルヘルスに悪影響を及ぼすだけでなく、生産性を低下させたり事故を引き起こしたりする危険性があり、職場におけるメンタルヘルス対策は大きな課題となっています。ここでは働く人たちが元気に就労を続けられるよう、事業者や上司の方々に知っておいて欲しい職場におけるメンタルヘルスケアの基本についてまとめています。

厚生労働省 独立行政法人労働者健康福祉機構『改訂 心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引』、2013年より

「産業保健総合支援センター」の活用

働く人のメンタルヘルス対策はそれぞれの事業場の実態に合わせて実施する必要があります。独立行政法人労働者健康福祉機構が運営する全国47都道府県の「産業保健総合支援センター」では、産業保健スタッフ向けにメンタルヘルス対策をはじめとする産業保健に関する相談、研修、情報提供等の支援を原則無料で行っているほか、事業主を対象とした産業保健の課題と対策等に関するセミナー、労働者を対象とした啓発セミナーなどを開催しています。
また、労働者数50人未満の小規模事業場では、メンタルヘルスケアを推進するにあたって必要な事業場内産業保健スタッフを確保できなかったり、労働者に対する保健指導、健康相談などの産業保健サービスを提供することが難しかったりします。産業保健総合支援センターの地域窓口では、このような事業場に対し、労働安全衛生法で定められた保健指導などの産業保健サービスを無料で提供しています。 詳しくは地域の産業保健総合支援センターにお問い合わせください。

「精神科専門 産業医からのワンポイント・アドバイス」

解説:神山 昭男 先生
医療法人社団 桜メデイスン 理事長
有楽町桜クリニック ・ 産業保健サポートセンター
http://www.yurakucho-sakura-clinic.com/
〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-7-1
有楽町電気ビル南館758区