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うつ病ABC

4.うつ病の治療

休養・環境調整

うつ病は脳の病気ですから治療しないと悪化して治りにくくなったり、その後の社会生活に大きな悪影響を与えてしまったりしますので、なるべく早く治療を開始することが大切です。
うつ病治療の四本柱は「休養」「環境調整」「薬物治療」「精神療法」です。

うつ病治療の四本柱

十分な休養をとって心と体を休ませることはうつ病治療の第一歩です。職場や学校、家庭などで受けるストレスを軽減できるように環境調整をしてみましょう。たとえば、職場での配置転換や残業時間を短縮してもらったり、家事を分担して手伝ってもらったりするとよいでしょう。

休養・環境調整 うつ病になる方の性格的な傾向として、生真面目で責任感があり自分に厳しい方が多いので、休養をとったり、環境調整をお願いしたりすることで職場や家族に迷惑をかけてしまうのではないかと考えてしまうかもしれませんが、焦らずに休養をとって、自分のできることを無理なくできる環境を作ることが回復への早道となります。主治医に相談の上、職場の上司や同僚、担任の先生、家族にお願いしてみましょう。

また、うつ病の症状としてなかなか寝付けない、あるいは早朝に目が覚めてしまうといった「睡眠障害」や「食欲不振」を訴える方が多くみられます。規則正しい十分な睡眠とバランスのとれた食事は、健康な心と体を取り戻すためには欠かせませんから、そのような症状がある場合には医師に相談してみましょう。

薬物治療

うつ病の治療には休養や環境調整とあわせて薬による治療が欠かせません。現在、日本で用いられているおもなうつ病治療薬はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)と呼ばれる「抗うつ薬」です。そのほかにも患者さんの症状に合わせて「抗不安薬」「睡眠導入薬」「気分安定薬」「非定型抗精神病薬」などが使用されます。

薬物治療人によって効果に違いはありますが、うつ病の治療薬は飲んですぐに効果が現れるものではなく、焦らずに服薬を継続する必要があります。また、勝手に薬の量を増やしたり減らしたり中断したりすると、副作用が起きる可能性がありますので、かならず主治医の指示に従って服薬するようにしましょう。詳しくは「お薬について」をご覧ください。

精神療法

精神療法 十分な休養・環境調整と薬物治療を組み合わせることでうつ病はかなり回復するといわれていますが、うつ病の原因となったストレスを振り返って対処法を学んで調子の良い状態を維持し、再発を防ぐ目的で行われるのが精神療法です。もっとも一般的なものに「認知行動療法」と「対人関係療法」があります。

うつ病になりやすいといわれている生真面目で責任感のある性格は、常識的で社会性があり本来好ましいものですが、いいかえれば、仕事などで手を抜くことができず完璧を求めてしまったり、過度に自分を責めてしまったりするためにストレスを感じやすい性格ということができます。

精神療法

これらの精神療法は薬物治療とあわせて行うことで効果を発揮します。精神療法の実施にあたっては、それぞれの患者さんに応じて実施時期や内容が異なりますから、医師の指示に従いましょう。

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