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職場におけるメンタルヘルスケア -事業者・上司の方へ-

メンタルヘルスケアの進め方

(2)職場環境などの把握と改善

働く人がストレスを感じる職場環境には、職場の空調や照明、広さといった物理的環境のほかに、作業レイアウトや職場組織、情報の流れ方、労働時間、求められる作業量や責任など多岐に渡ります。メンタルヘルス不調を未然に防ぐためにも、職場環境の改善に努めたいものですが、どこから手を付けてよいのかわからない場合、まずは作業レイアウトや物理的環境の改善から着手してみるのもよい方法です。産業保健スタッフを中心に、人事・労務担当者、管理監督者(上司)、働く人が協力しながら、以下の5つのステップで職場環境の改善を図ります。

職場環境を改善するためには、衛生委員会で調査審議や改善に向けたルール作りを実施するなど、組織全体で取り組むことが重要です。働く人の健康確保をすすめるため、常時働く労働者数が50人以上(派遣労働者・パートタイマー・アルバイト等を含む)の事業場では、業種を問わず、衛生委員会(毎月1回以上開催)を設置することが法律で定められています(労働安全衛生法第18条)。また、労働者数が50人未満の事業場であっても、働く人の意見を聴く機会を設けることが必要です(労働安全衛生規則第23条の2)。衛生委員会のメンバーは、事業の総括管理者、衛生管理者、産業医、衛生に関する経験をもつ労働者など、事業者が指名します。衛生委員会では労働者の健康障害防止や健康増進防止を図るための基本的な対策や、健康障害の原因・再発防止対策に関することが話し合われます。上記1~5の各ステップの実施にあたっては、衛生委員会での審議を経て経営者に報告し、今後の対策について承諾を得るようにすると、より実行力のある取り組みを進めることができます。

精神科専門 産業医からの
ワンポイント・アドバイス 2
産業医との上手な付き合い方

産業医と上手に付き合うために大切な3つのコツをご紹介します。

  • 1. 早めに遠慮しないで相談を持ち寄る。職場で対応しているうちに状況がすっかり煮詰まってしまったことはありませんか。タイミングは早めに、が原則です。
  • 2. 事前にしっかりと情報をシェアする。産業医の多くは非常勤で、職場の普段の状況を熟知していないので、いきなり面談というセッティングではなかなかきついのです。面談前に経過、情報を整理して、それをシェアしておくと産業医は大助かりです。
  • 3. 産業医と担当者と良い関係性をもつ。いうまでもありませんが、職場と産業医のコミュニケーションの質を向上し、良い関係性を保持することは安全配慮上、危機管理面からもとても有効です。産業医も担当者も気兼ねなく電話で相談でき、お互いの意見を言い合える関係は不調者にも助かります。

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