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うつ病ABC

3.うつ病の検査・診断

うつ病でかかる診療科

うつ病かなと思ったら、なるべく早めに病院やクリニックで診てもらうことが大切です。うつ病の場合、「精神科」や「心療内科」、「メンタルクリニック」、「こころのクリニック」などで診察を受けることができます。これまで「精神科」や「心療内科」などを受診されたことがない方は不安に感じるかもしれませんが、普段、風邪を引いた時にかかる内科とほとんど変わりません。ただし、予約制のところが多いので、あらかじめ電話して聞いてみるといいでしょう。また、初めて受診する際には問診票の記入に少し時間がかかりますので、予約時間よりも少し余裕を持って出かけるようにしましょう。

うつ病でかかる診療科 診察室では、先に記入した問診票をもとに医師からどんな症状に悩んでいるのか、またその症状はいつ頃からあるのか、家族に同じ症状の方はいないかなどについて質問を受けることになります。うつ病に限らず、精神科の病気は糖尿病や高血圧などのように、血液検査や尿検査、血圧測定などの数値で診断できるものではありませんから、現在の状況を含む詳細な問診が重要となります。うつ病では本人が思うように説明できないこともありますから、できれば一緒に生活する家族や本人の生活をよく知る方が付き添って受診するとよいでしょう。

うつ病の診断基準

現在、うつ病の診断基準にはアメリカ精神医学会による「精神疾患の分類と診断の手引 改訂第4版」(DSM-IV-TR*1)と世界保健機関(WHO)による「疾病及び関連保健問題の国際統計分類第10版」(ICD-10*2)の2つが用いられています。ここではDSM-IV-TRの診断基準についてみてみます。

DSM-IV-TRによれば、うつ病は「気分障害」という病気の一つに分類されています。気分障害は大きく「うつ病性障害」と「双極性障害」に分けられ、「うつ病性障害」はさらに「大うつ病性障害」と「気分変調性障害」に分類されています。「気分変調性障害」は「大うつ病性障害」と似ていますが、比較的軽い気分の落ち込みが慢性的(2年以上)に続くものを指します。一般的にうつ病と呼ばれる病気は「大うつ病性障害」を指し、下記の9つの症状のうち1または2を含む5つ以上の症状があり、それが2週間以上続いている場合に「うつ病」と診断されることになります。

うつ病の診断基準

新しい診断基準
2013年5月、アメリカ精神医学会で「精神疾患の分類と診断の手引 改訂第5版」
が発表されました。現在、日本語訳の作成が進められているところです。
*1 The Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, 4th edition, text revision
*2 International Statistical Classification of Disease and Related Problems, 10th edition

うつ状態を引き起こす病気

うつ病以外の病気でもうつ状態が引き起こされることが知られており、双極性障害、気分変調症、適応障害、不安障害、統合失調症などの精神疾患、脳血管障害や認知症、甲状腺機能障害、全身性エリテマトーデス、消化器疾患、心疾患、腎疾患、肝疾患、糖尿病などの身体疾患があげられます。ほかにも、インターフェロンやステロイド剤などの薬の副作用でうつ状態になることがあります。いずれにしても、うつ状態は放っておかずに早めに診察を受けることが大切です。

身体症状がより目立つことも

うつ病というと、気分の落ち込みや憂うつ感をはじめとする精神的な症状がよく知られていますが、体のだるさや痛み、しびれなど、一見うつ病とは関係ないような身体的な症状が目立つ場合もあります(詳しくは「うつ病の症状」を参照してください)。内科や整形外科などで診てもらったけれど検査結果には異常がないので原因がよくわからず、いくつかの病院で診てもらううちに精神科や心療内科の受診を勧められるというケースも少なくありません。
なにか気になる症状がある場合には、速やかに精神科や心療内科を受診して医師に相談してみましょう。

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