回復を促す家族の接し方

4.治療はどのように行われますか?

統合失調症は通院・入院のいずれも、抗精神病薬と精神科リハビリテーションによる治療が基本になります。

抗精神病薬は脳内で過剰になっている神経伝達物質の働きを調整し、症状を改善していきます。また抗精神病薬以外にも、抗不安薬や睡眠薬、その他副作用を抑えるための薬が併せて処方されることがあります。処方については、個々の症状に応じて薬の種類や組み合わせを調整していきます。

統合失調症は服薬をやめると再発したり、以前より症状が悪化したりする傾向にあります。治療の期間には個人差があり、回復の仕方も人によって異なります。症状がよくなってきたからといって、自分の判断で勝手に薬を減らしたり、服薬を中断するのは危険です。また、服薬中断の理由の多くに、薬の副作用が挙げられます。しかし副作用への対処法は十分研究されていますから、薬の切り替えなどを医師と相談しながら服薬を継続することが大切です。必ず医師の指示に従うようにしましょう。場合によっては、ご家族や周りの方が服薬に対してサポートしてあげることも必要です。

適切な服薬を続けるためには、服薬時間を一定に保つことが大切です。そのためには起床と就寝、そして食事の時間が決まっていること、つまり規則正しい生活をすることです。またご本人だけでなく、周りの人たちが服薬の時間を気にかけてあげることも、ときには必要です。

薬による治療に併せて、十分に休養をとることも大切です。ご本人が回復を急ぐあまり、かえって悪い状況になることがあります。ご家族をはじめ、周囲の人たちが協力して治療に専念できる環境をつくりましょう。

十分な休養をとって心身の元気を取り戻し、症状も安定してコントロールできるようになればリハビリテーションも行っていきます。ご本人の社会生活感覚を取り戻すために、さまざまな社会復帰のプログラムや支援施設があります。医師やPSW(精神保健福祉士)、作業療法士と相談して、ご本人に合った無理のないリハビリテーション・スケジュールを計画しましょう。

リハビリをした人の約30年後の状態

過去1年に入院していない :82%
週1、2回は友達と会っている :61%
一人以上親友といえる人がいる :68%
過去1年間に働いた経験がある :40%
ほとんど症状が消失している :68%
充実した生活を送っている :73%

(Harding .et.al 1987)

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