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すまいる君が行く!
すまいる君の突撃取材!地域の取り組みやイベントレポートなどを紹介します。

地域の一員として生きる力を
社会福祉法人一麦会『麦の郷』(和歌山県)

7.和歌山生活支援センター・その他の施設・作業所

和歌山生活支援センター

地域で生活する当事者・その家族の相談や支援活動を行っています。仲間と一緒に夕食をとったり、入浴したりとくつろげる居場所であるとともに、地域での生活を支援するホームヘルプサービスや電話相談も行っています。自らも当事者であるメンバーが「メンバースタッフ」として電話相談に応じたり、ホームヘルプに出かけて仲間の食事づくりを手伝うなど、仲間同士の助け合いがごく自然な形で実践されています。 また当事者団体(和歌山県精神障がい者団体連合会「わせいれん」、和歌山市精神障がい者回復者クラブ「サークルつくんこ」)の事務局もここにあり、当事者同士が自主的に交流したり、活動を行う拠点にもなっています。

K.Mさん(メンバースタッフ/「ホームヘルプ麦の郷」担当/和歌山県精神障がい者団体連合会「わせいれん」会長
あせらず、ゆっくり行こうよ!
メンバー宅での家事援助

メンバーの自宅で家事援助、主に調理をさせてもらっています。僕自身、退院後は生活リズムを作っていくのが難しかったので、朝起きて夜11頃に寝るという生活にもっていってもらえたらと。メンバーに体力をつけてもらえるよう、調理を工夫して少しでも食べてもらえるように頑張っています。


当事者団体の会長として、電話相談も

「わせいれん」は“ひとりぼっちをなくそう”を目標に活動しています。当事者同士の学習会や交流会の企画を立てたり、電話相談に応じたり。当事者が相談を受けるよさは、共感できることですね。「そうや、そこで眠たくなるなあ」といったちょっとした共感で、メンバーに「僕だけじゃないんだ、ひとりぼっちじゃない」と感じてもらえると思います。


結婚が目標

僕個人にとって、ここは仕事的にも人間的にも勉強させてもらえる場です。勤務時間の拘束はありますが、それ以外は自分の自由な時間、自由に出来るお金が持てるし、したいことができる。入院中と比べたら天国です。いずれは自立して結婚することが生活面での大きな目標です。同じ病気をもつ仲間には「勇気を持って第一歩」と伝えたい。年齢は関係ない。あせらず、ゆっくり行きましょうよってね。

岡本路子さん(スタッフ)
当事者同士ならしんどさがわかり合えます

活動の中では当事者の方とスタッフが一緒にやっていく場面が多いですね。新しく見学に来て緊張している初めての方に、すでに利用されているメンバーが自分の経験を話してくれたり、お茶を出したりして、来やすい雰囲気を作ってくれています。メンバー同士の情報交換やピア・カウンセリングはとても重要。スタッフは公的制度の利用についての相談や具体的なアドバイスはもちろん可能ですが、病気のしんどさや生活のしづらさ等については実体験がないので軽々しく「わかる」とは言えません。当事者同士であれば、病状には違いがあってもしんどさは“共感”できる。その辺は大きいと思います。

食品加工センター(通所授産施設)

精神障がい者と聴覚障害者とが手話で会話しながら、障害を超えて一緒に働いています。当事者3名とスタッフ2名で冷凍コロッケ製造を担当。白衣に身を包み、流れ作業で手際よくコロッケを仕上げていきます。

伊藤昇次さん(メンバースタッフ)
目標は採算ベース!

冷凍コロッケの製造を担当しています。売上げはまだまだ厳しいんですが、なんとか採算ベースに乗せていきたいと頑張っています。

来夢ベーカリー(はぐるま第2共同作業所)

作業所「はぐるま」で作られたパンや、わらび餅、シュークリームなどを販売しています。「麦の郷」は和歌山高齢者生活協同組合と共同で養鶏事業(「こっこプロジェクト」)を行っており、「来夢ベーカリー」のパンも仲間が育てた鶏卵を材料にしています。

エルシティオ(ひきこもり青年支援共同作業所)

ドアを開けると香ばしいコーヒーの香りがただようこの作業所は、ひきこもりや不登校の若者たちが集まり、自らもひきこもり生活を経験したメンバースタッフを中心に、コーヒー豆の焙煎・販売を行っています。

ここで焙煎されたコーヒー豆は、近隣の医療機関の授産施設や、喫茶店に買い上げられるほか、最近では直接、作業所に買いにやって来るお客様も。“ひきこもり”のメンバーが無理なく、自分に期待されている役割を果たす???仲間づくりや、生活リズムを整えるのに役立つ作業所です。

野中孝夫さん(メンバースタッフ)
仲間がいるのは安心!

4~5年のひきこもり生活を経て、毎日午前中はここでコーヒー豆のピッキングや焙煎をやっています。午後は卓球をしたり、本を読んだり、皆が好きなように過ごしています。「エルシティオ」に通いはじめて2年、知り合いが増えたのが嬉しい。自分を知ってくれる人がたくさんいるのは安心です。ひきこもりの子どものいるお母さん方に時々話を聞かせてもらっており、自分の親の気持ちもわかるようになりました。

見学に来ていた瀧上正登さん(大阪医療技術学園専門学校)
スタッフの役目は事業を安定させること

将来は福祉と医療の間で仕事をしていきたいと思い、和歌山県内の福祉施設を廻っています。コーヒー豆の焙煎事業をする「エルシティオ」は、共同作業所としては珍しい存在ですね。和歌山県の行政を肩代わりして障害者福祉に取り組んでくれている「麦の郷」は、和歌山県人にとっては常識と言えるくらい有名です。

ワークショップ フラット(共同作業所)

成人になってから病気や事故により身体に障害をもった方=中途障害者のための共同作業所。2000年9月に地域の作業所関係者・難病団体・病院関係者等が集まり、中途障害者の社会復帰について話し合った末開設されたもので、「麦の郷」の関連施設の一つ。

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