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あぶやまワンハーツ

あぶやまワンハーツ、メンバー

“あぶやまワンハーツ”は、一人ひとりが心から互いの個性を認め尊重し、1つになることを意味してつけられた、新阿武山病院のデイケアメンバーが結成したバレーボールチームです。全国精神障がい者スポーツ大会の近畿ブロックで、2003年、2004年と2連覇を達成し、全国大会にも出場する強豪です。近畿の雄として注目されているあぶやまワンハーツの練習におじゃましました。

自分たちでつかみとった勝利

バレーボール、練習風景

残暑厳しい夏の夜。冷房設備のない蒸し暑い体育館にメンバーたちの声がこだまする。ネット際で軽々とジャンプ、激しく打ちつけるスパイク、スライディングしてレシーブ、みんな吹き出す汗でずぶぬれだ。「この時期の練習がいちばんきついんです」と語るあぶやまワンハーツの主将の平井正さんも発症後21年の統合失調症患者である。 毎週金曜日の夕方から夜の9時まで、3時間近い練習時間をフルに使って、メンバーたちはスパイクやレシーブ、トスの練習をみっちりこなしていく。

健常者でもきつい練習にこれほど打ち込むのは、彼らが毎年エントリーしている全国精神障がい者スポーツ大会の近畿大会が間近に迫っているからだ。

試合に負けた悔しさが“あぶやまワンハーツ”の原点

チームの発足は3年前、2002年の夏である。全国精神障がい者スポーツ大会の近畿ブロック大会の案内をみて、「面白そうだからやってみようよ」と、デイケアプログラムの一環として参加することになった。しかし、たいした練習もせずに臨んだ大会の結果は惨敗。チーム結成当初からのメンバーである主将の平井さんは当時をこう振り返る。

平井正さん あぶやまワンハーツ・主将

大会前にちょっと練習しただけやったから、当たり前といえば当たり前なんやけど、もうこてんぱんにやられてしまったんですね。他のチームはすごく強くって・・・、あれは本当に悔しかった。あんなに悔しかったことってなかったんです。
でもね、何だかもっと練習すれば、もしかしたら勝てるやないかって思えてね。それで、監督の高谷さんに、どうしても練習を続けさせてほしいと頼みました。高谷さんは「本当に続けたいなら、デイケアのプログラムではなく、自分たちの活動としてやったらどうだろうか。みんながやる気なら、いくらでもバックアップしてあげるよ」と言ってくれました。それに励まされたこともあったし、どうしてもせめて1回は勝ちたかったから、みんな迷わずに続けることにしました。あのときの悔しさがあぶやまワンハーツの原点です。

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