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精神医療ユーザー1000人の声

困った副作用、相談する人

この世の中に、副作用のない薬なんて、私はないと思う。しかし、日常生活において精神薬が患者に与える影響は大きいものである。今回は主に副作用、またそれを解決するための「相談」について、少しふれてみたいと思う。

1. こんな副作用に困っています

精神薬を服用しながら、生活している人たちにとって、「薬の副作用」は何とも困った問題であろう。アンケートの結果、最も多かった副作用は、口の渇き(37.2%)、続いて、体重増加(33.4%)だった。

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2. 副作用の実態

副作用のうちで「非常に困っている」ものとして、「体重増加」と答えた人は「のどの渇き」をあげた人の約2倍だった。
体重が増えたことにより、他の病気(糖尿病や高血圧)を併発してしまったことも考えられる。もちろん以前と容姿が変わってしまったことを悩んでいる人もいるだろう。
副作用は、本当に十人十色である。記述式回答の中には私には想像もつかないような副作用もあった(例:「喋りにくい」、「首がまっすぐ向かない」、「目が痛む」など)。
これらの副作用と症状の安定を秤にかけたとき、彼らはおそらく副作用は仕方ないこととして諦めている。これではせっかく症状が安定したとしても、自身の生活を楽しむということは難しいのではなかろうか。私はこのアンケートを元に、彼らの生活を想像させてもらった。
副作用のせいで体がだるく眠気がとれないので、何事にも積極的になれず、かといって何もしないからお腹が空かないかと言えば、また副作用のせいで食欲だけは増進。
女性の場合、生理不順のため、精神状態は不安定。そして手が震えるので、以前はできていた事が上手くできなくなっている。やはりおとなしく静かに生活することにしよう。こんな感じだろうか…。(あくまで私が想像した患者像です)

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3. 薬について相談する人

副作用によるQOLの低下を防ぐためにも、信頼できる他者に相談することは良いことだと思う。
アンケートでは、「医師に相談する」と答えた人は 94.2%、9割以上の人たちが医師(おそらく主治医)に相談している。
看護師、薬剤師、精神保健福祉士(PSW)に相談したと答えた人はほんの一部である。医師は病気の専門家、そしてPSWは患者が社会生活を続けていく上で、さまざまな引き出しを持ち、またアドバイスをくれる専門家だと私は思う。
精神障害をもちながら地域で生活していくとき(当然なのだが)、医師との関係はもちろんだが、それ以外にも関係が持てるようになると彼らのQOLの向上につながるのではないかと思う。また「当事者に相談した」と答えた人たちもいる。同じ悩みを共有できるという面ではとても心強い相談者だろう。障害の有無に限らず、安心して相談できる相手を持っていることはとても心強い。そのような相手をもたない人たちにとって、行政機関も含め、だれもが安心して相談できるきちんと機能した環境を整えることはこれからの課題だと思う。

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4. コメント

病気と付き合い、また副作用とも付き合いながら生活していくきつさは、おそらく彼らにしか分からないのかもしれない。
ただ、そのことを彼らの周りの人たちが少しでも理解することができれば、彼らが「ホッ」と出来る場所が少しは増えるのではないだろうか。また、つらいその副作用を軽減するためにも、彼らは医師やその他の相談窓口を多いに利用するべきだろう。少しでも自分たちの生活を楽にするために。

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