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精神保健福祉士に聞く!
地域で暮らす疑問解決Q&A
地域で暮らすためのギモンに精神保健福祉士(PSW)が答えます!

障害者と言われるのが嫌です

回答者:まさはる

「障害者と認めたくない」、「障害者と言われたくない」という声を時々耳にします。なぜそう思うのでしょう。精神障がいの場合、そのほとんどが思春期以降に発病します。そして、発病前に自分が思っていた精神障がい者のイメージがそのまま自分に向かってしまうので、「認めたくない」と思ってしまいます。でも、そのイメージは周りの人が言ったことやマスコミ報道などから作り上げたイメージです。さらに、他の障害と違って病状が安定すると障害の程度も変化し、落ち着いているときは障害のない人とどこが違うのかわからない人もいますので、「認めないでいいのではないか」と思う人がいてもおかしくありません。

そもそも、日本では障害者という概念は実はあいまいです。精神障がいだけをとっても手帳による認定、障害年金による認定がありますが、そのどちらもとっていなくても、「私はうつ病を患っており、精神障害者です。」という人もいます。「サービスを利用するために、手帳は持っているけど、私は精神障害者ではありません。」という人もいます。

結局は、ご自身が認めたくなければ認めなくて良いのです。それで何も変わりません。逆に認めたから急に何かが変わるわけでもありません。あなたはあなたです。認めようが、認めなかろうが、ご自分の人生を歩むことに大きな違いはありません。認める、認めないで悩むより、これからの自分の生活について、恋愛について、仕事について、人生について悩んだ方がよいと思いませんか?

最近、障害者という言葉は使っている字がよくないからと、平仮名にしたり、「害」を「碍」という漢字に変えたりする動きがあります。これについては、国際的に障害者の差別や偏見をなくしていこうとする活動が実を結び、国連で障害者権利条約が作られ、日本も批准に向けて、検討が始まっています。国連でも日本でも、障害のある当事者がその話し合いに参加する形で進められています。障害者をどのような表記にするにしても、きちんと正しい知識を子どもの時から教えて、偏見に苦しむことのない、障害者が尊厳を持って生きられる社会にしていきたいですね。

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