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精神保健福祉士に聞く!
地域で暮らす疑問解決Q&A
地域で暮らすためのギモンに精神保健福祉士(PSW)が答えます!

仕事につくとき病気のことを話した方がいいですか

回答者:まさはる

仕事につくときに病気や障がいのことを事前に伝える(オープンにする)のと、病気や障がいのことは伝えない(クローズにする)のとでは、それぞれメリットとデメリットがあります。それをよく考慮した上で、どちらにするかを決めるとよいでしょう。

オープンにすると、病気や障がいのことを理解して雇ってもらえるので、服薬や通院のこと、症状のことなどを心配せず、短時間でも働くことができますし、年齢が高い人や、しばらく仕事をしていない人でもクローズの場合に比べ、採用の可能性は高いでしょう。職場で障がいに理解のある専門職の支援が必要な場合、ジョブコーチを利用することも可能です。また企業側も、障がいのある人を雇うことで障害者雇用率に算定できたり、助成金を活用できるなどのメリットがあります。オープンにしたときのデメリットは、希望する職種での就職が難しかったり、障がい者の雇用に積極的は企業が就職希望者数に比べてまだ少ないのが現状で、仕事がなかなか決まらない可能性があります。また給与の面で、一般の就職に比べて、時給で差があったりする場合が多いでしょう。

一方、クローズにすると病気や障がいが落ち着いている人であれば、採用される可能性は高くなりますが、病気や障がいについては企業側に伝わっていないので、一般の社員と同じ扱いとなります。時給は普通ですが、その分期待される仕事の量や質をこなすことが求められます。病気のせいで仕事からしばらく遠ざかっていると、面接等で問われることも考えられますし、年齢が40歳以上になると一般の就職率も下がりますので、その点でもデメリットを考慮する必要があります。

基本的には、現在の病状や障がいがその仕事をする上で差し支えがないと判断できるかどうかがひとつの材料となるでしょう。また、精神的には安定していて、自分ではその仕事をできると思えても、病気や薬の副作用で、震えがあったり、ろれつがうまくまわらなかったり、身体的に特徴的な症状が出ていると、クローズの場合、面接で落とされてしまう可能性があります。

どちらにしても、現在のご自分の状況を客観的に見てくれる支援者に相談することは大切です。相談できる支援者がいる人といない人では、仕事の継続率に差があるようです。オープンでいく場合、トラブルがあったときに職場を訪問してもらえたり、普段から相談にのってもらえるという安心感があります。クローズの場合も、仕事で煮詰まったり、悩んだときに相談することで乗り切ることができるかもしれません。

先ず、就職活動に入る際に、安心して相談できる支援者を確保しておくことをお勧めします。

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