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精神保健福祉士に聞く!
地域で暮らす疑問解決Q&A
地域で暮らすためのギモンに精神保健福祉士(PSW)が答えます!

ピアサポートを仕事にできますか?

回答者:ガンちゃん

北米では、2000年代からジョージア州をはじめ多くの州の多くの機関で、精神障害者が精神保健システムのなかのチームの一員として働く「認定ピアスペシャリスト」という新たな職種が創設されて、精神障害当事者が働くようになっています。

日本でも、札幌市の精神障害者回復者クラブ「すみれ会」が、1980年代に当事者で作業所運営を始めました。東京都墨田区の「こらーるたいとう」、長野市の「地域活動センターポプリ」、千葉市の「地域活動センターそらのまめ」は、精神障害当事者が運営している事業所です。当事者と専門職が協働して運営している事業所には、北海道浦河市の「べてるの家」、那覇市の「ふれあいセンター」等があります。

2001年には、大阪府で、精神障害者ピアヘルパーの養成講座が始まり、全国に展開しました。障害者総合支援法(旧.障害者自立支援法)の相談支援事業では、ピアカウンセリングが明記されています。いわゆる社会的入院者の退院を支援する精神障害者地域移行・地域定着支援事業では、2010(平成22年)年度からピアサポーターによる同行活動経費が予算計上されており、地域移行への足がかりとなっています。制度化はされていませんが、ACT(Assertive Community Treatment:包括的地域生活支援)においても、重要な構成要素として注目されています。

このように、ピアサポートを仕事にして、様々な機関で働ける時代になってきていますが、まだまだ確立した状況にはなっていません。雇用側も、雇用される皆さんも試行錯誤を繰り返しているのが現状です。

このようなピアスペシャリストとして、活躍するためには、採用前、採用時、採用後と研修が必要になります。また、働くためにはいくつかクリアしておくこともでてきます。障害者・利用者でありながら支援者でもあるといった二重関係の課題、様々な葛藤、守秘義務の課題等です。このようなことを雇用者とともに学んでおくことが必要となるでしょう。

ピアサポートの研修、ピアスペシャルストについては、市町村の障害福祉担当課、市町村の委託相談支援事業所、都道府県の精神保健福祉センターにお尋ねください。

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