うつ病ABC

7.女性のうつ病

更年期うつ病

更年期は、卵巣機能の低下が起こる閉経前後(45~55歳くらい)の時期を指します。女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減退することにより、いわゆる「更年期障害」が起こります。更年期障害では、ほてりやのぼせ、めまい、動悸、トイレが近くなる、手足の冷え・しびれ、頭痛、肩こり、腰痛、倦怠感、耳鳴り、目のかすみ、息切れ、食欲不振、腹痛などのさまざまな身体症状が現れるほか、不眠、イライラ感、不安、気分の落ち込み、意欲・集中力の低下などの精神症状も現れます。更年期障害の治療は、分泌が少なくなったエストロゲンを補充するホルモン補充療法が中心となります。

また、この時期は子どもの成長や巣立ち、夫婦関係や介護の問題などで生活が大きく変わりやすいものです。結婚や就職、進学などで子どもが親元を離れ巣立っていくことは喜ばしいことですが、一方で「母親」としての役目が終わってしまったことへの寂しさが喪失感となったり、自らの体の老化を強く意識して老いや老後の生活への不安を感じたり、心身のバランスが崩れてうつ病(「更年期うつ病」と呼ばれます)になりやすい時期でもあります。 更年期障害ではさまざまな症状が現れるので、更年期うつ病と見分けがつきにくいのですが、心の変調を感じ始めたら気軽に婦人科や精神科に相談してみることをお勧めします。

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