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脳科学から見た双極性障害

双極性障害で考えられている病気の仕組み

双極性障害は躁状態とうつ状態を繰り返す病気ですが、躁状態にドーパミン神経伝達を止める薬である「抗精神病薬」が有効であり、前頭葉のドーパミンを増加させる薬である「三環系抗うつ薬」が躁転を引き起こすこと、そしてうつ状態では脳脊髄液のドーパミン分解産物の量が低下していることなど、さまざまな証拠から、躁状態やうつ状態に伴ってドーパミンの量が変化していると考えられています。

図1.前部帯状回

ドーパミンは、中脳(図1)と呼ばれる脳の中心部に細胞があり、脳全体を幅広く調節しています。ドーパミンは快楽に関わるとされ、ドーパミンの働きを強める薬は覚醒剤と呼ばれ、その乱用や依存が社会問題となっています。 躁状態というのは、このドーパミンが異常に放出されてしまっている状態と考えられます。一方、うつ病はドーパミンが減ってしまい、まったく快楽を感じることができない状態になってしまっていると考えられます。